指導者養成講座秋 基礎編1日目まずは座学を通してレッジョについてたっぷり色々な角度から教えていただきます。創造性を育む環境とアプローチ方法を知り、現地へも行きたくなったところで・・・ワークが始まります。ワークの環境づくりも重要な要素で、素材もひとつの彫刻として展示します。 | 素材の様子展示の仕方も個性が出ます。 |
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ワークの様子 | 作品 |
ワークの様子どんなワークをやっているのか想像してみてください! | ワークの様子 |
ライトテーブルこんな大きなライトテーブルも使います! | ワークの様子 |
作品1・・美しい! | 作品2今まで数々の世界的アーティストが展示してきたギャラリー空間に自分の作品を展示できるなんて贅沢すぎます・・。 |
作品3 | 作品4 |
作品5たくさんの作品たち・・・でも重要なのは出来上がった作品ではなく、創作過程にある様々な「対話」です。どんな「対話」があったのかは参加者さんのみぞ知る・・であります。 |
1、2時限目
指導者養成講座秋 基礎編2日目前回の振り返りからスタート。 | 素材展示1展示方法も個性が出ます。展示するのもワークとして受講生にやってみていただきたいぐらい!(結構時間がかかるので実際には難しいですが)基礎編1日目とはまたことなる展示です。 |
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素材展示2透明なコップに入れてリボンを展示。 | 素材展示3影には塔が見えます。この「見えない」モノを意識する、というのもワークの大きなテーマです。 |
ワークの様子1身近にある素材を用いて、頭を柔らかくして、思考を深めます | ワークの様子2自らの考えをふりかえる時間もとても重要です。 |
グループワークの様子1グループワークは、自分とは違う意見があることを知り、それとどう向き合うか知る大切な機会です。 | グループワークの様子2作品に適する場も色々と検討します。こちらはライトの色が変化して幻想的です。 |
お昼ごはん作品の発表をして、お昼休憩の後午後のワークへ!お昼は講座会場隣のレストランで交流も兼ねていただきました。 | 午後のワーク午後にはまた素材をたっぷり生かしたワークです。 |
作品づくりに夢中!みなさん、作品づくりに入り込んで声もかけられないほど・・・笑 写真は素材に素材を詰めているところです。 さまざまな方法を思いつくままに実践! | 興味のむくまま探究しきりに影と光の研究を重ねるある参加者さん。何をやっているのかな?と思っていましたが実はこの研究が作品に生かされているのです・・ |
作品発表自分がつくった作品をプレゼンします。 | 作品紹介1こんなところに・・! |
作品紹介2金属の質感の中に展示。 使用した色にもストーリーがあります。 作品には作者の想いがつまっていて、作品解説をきくのもとっても面白いです。 | 作品紹介3幾重にも巻かれた糸。 透き通った素材。 それぞれにコンセプトがあります。 基礎編でモノの見方や他者、自己との対話を深めた後はいよいよ応用編です!どんなことと出会うのでしょうか・・・! |
3、4時限目
基礎編受講生のことば(一部抜粋)
■講座感想
・講座の内容は大変楽しく興味深く、自分自身にとって学びあるものでした。レッジョエミリアアプローチについて、アートの教育について、もっともっと知りたくなったので、もう少し長くやっていたい、時間がほしい、と思ってしまいました。(H・K)
・レッジョの教育について現地に入らなければ解らないお話が聞けたことは嬉しく思いました。場所も白い壁にライトそして沢山の素材に囲まれての研修でイメージの世界に入り易い環境の中、参加者の皆さんの個性豊かなイメージの世界を共に味わえたことは豊かな学びになりました。(K・M)
・普段の活動とは異なるジャンルの方々と交流し沢山の刺激を受けました。遠方からいらっしゃっている方、学生さん、保育士さん、保育園長先生、美術教諭、学童指導員などいろんな方々が「子ども達のアート教育」に夢を抱いていらっしゃる空気がとても居心地が良かったです。レッジョエミリアについて、漠然としたイメージしかなかったのですが、講座を通して地域社会全体が「子ども達の為に」連携し、穏やかに協力し合って生まれたシステムである事がリアルに感じられました。とても新鮮でさわやかな感動がありました。(M・M)
■どのような指導者になりたいか?
・子どもの発する様々な言葉、沢山の表情や表現を拾える指導者になりたい。学び努力する指導者に。(E・K)
・これから育っていく小さい子供へ、また大人へ、「こうでなきゃいけない」なんてことはない、ということ、「どこか遠くにOKなものがあって、自分はOKじゃない」なんてことはない、ということ、「自分は大切な存在である」ということを私自身でも示し、伝えていきたいです。(H・K)
・子どもがどのような状態にあるかを理解し信頼関係を築いたうえで、刺激やきっかけや環境を用意して世界を広げる助けをできるような指導者。(H・T)
・地域に根ざした子どもの世界観や可能性を広げるようなアート指導者になりたいです。美術だけに特化せず、歌や身体表現もあって、五感で感じるワクワクする時間を共有できるような。農作物や、空や空気、街の音など、さまざまな環境の中で受け取る感性。子どもを取り巻く環境。社会や理科などに通じる様々な事象…。それらを生かしつつ日々新鮮な発見と感動を分かち合えるような指導者になりたいです。つまり、指導者も子ども達から学ばせていただき、成長していく…そんな指導者でありたいのです。(M・M)
■アートによる教育はどのようなものが理想か
・決して表現することを無理強いされないこと。表現されたものが評価の対象にならないこと。内にあるものを外へ出す、その方法は言葉や暴力以外にもあるということを知らせ、表現方法を獲得するのを助けるものであること。(H・K)
■どのような学校(保育園、幼稚園含む)が理想か
・豊かな自然に囲まれ、自然の中での体験が出来る。全て子どもたちが大切に愛され育てられることに、子どもたちを取り巻く大人(職員・地域・保護者)がより良い関係性を持って協力し情熱を傾けていくことが理想。(E・K)
・指導者が安心して子どもと信頼関係を築けるような学校。子どもたちが自ら考え、気付き、本来持つ力を発揮でき、成長できるような学校。(H・T)
■自由記入
・今までに経験したことがない、貴重な経験をすることができうれしく思います。幼少時代を・決められた枠の中で、育ってきたためか正解がなく自由を求められることに戸惑いを感じることもありましたが、未来を担う子どもたちにとっては想像が広げられるような支援ができるようこれからの保育を見直していきたいと思います。 (R・M)
・講座を受けて、改めて、アートは造形作品という範囲を超えて、生き方も含まれると思いました。
「好きじゃないけどこういうものしかつくれない」ではなく、「こうつくりたい」とか「こうしたらどうなるかな?」とか、前向きに創造することが「その人」というアートだと思いました。世界が、各々のアートであふれればいいなと思います。その方が楽しいと思うからです。(H・K)
・編み物などの手芸は趣味でしたことがありますが、絵画や彫刻のようなアートには、あまり縁のない生活でした。なので、教育というテーマでアートがクローズアップされているのを見て、なんでだろうと思い興味を持ちました。
今回の講座では、「子どもたちの自由な感性が素晴らしい」みたいな話ではなく、表現するプロセスが自主性や思考力をはぐくむことや、優劣ではない世界で自分の表現について語ること、手を動かす中で試行錯誤したり発見をしたりする経験ができることなどに気付くことができました。
子どもとアートというと、オリジナリティのある作品、とか素朴な中にも味わいのある作品とかを評価する(点数をつけるというだけではなく、のびのびとしているとか子供らしい感性にあふれている、といった視点での評価も含め)ような話を想起し、たじろいでいたのですが、子どもと世界が出合う場、としてとらえることができました。
石井先生とのお話の中で出てきた、日本の筆や紙などの素材を活かすことにも興味があります。また、芸術というよりは工芸品に近いものづくり(使い勝手や耐久性といった面も考えるような)を活かすとしたらどうなんだろう、子どもと社会との接点、みたいな話に広がるかしら、など興味がつきません。引き続き考えていきたいと思います。(H・T)